お好み焼き粉とアレルギー症状について
近年、これまでは知られていないような食材でアレルギーを起こすケースが増えていきています。一般家庭でよく使われるお好み焼き粉も、その一つだと言えるでしょう。
もちろん、消費期限内で一度も開封していなければいいのですが、いつ開封したのかわからないようなものや、使用後にしっかり密閉できてなかったような場合は蕁麻疹などのアナフィラキシーを発症する可能性もあるので、注意が必要です。
なぜ、お好み焼き粉でアレルギーになるの?
そもそも、なぜお好み焼き粉でこのような症状を引き起こすことが多いのでしょうか。それは、お好み焼き粉の成分に大きく関係しています。
一般的にお好み焼き粉には小麦粉の他、かつお節粉末や山芋粉など旨味を出すための原料が加えられています。本来、キッチンはリビングなどと比べると湿度も温度も高く、ダニが住みやすい環境です。そのため、開封したわずかな隙間からキッチンに潜むダニが侵入し、あっという間に増殖してしまうのです。
驚くべきことに、その増殖能力は非常に高く、数週間で何万匹にも膨れ上がるのです。
お好み焼きは加熱するから大丈夫と思っているかもしれませんが、死滅したとしてもダニはなくなるわけではありません。その死骸を口にすることで、アナフィラキシー症状を引き起こしてしまうのです。
アナフィラキシーを防ぐためにできること
最も良い方法は、ダニを侵入させない、増殖させない環境を作ることです。
一度、開封したお好み焼き粉は必ず密閉し、高温多湿を避けて冷蔵庫で保管しましょう。くれぐれも、キッチンの引き出しにそっとしまっておく、なんてことのないようにしたいものです。
また、ダニが侵入したとしても、一晩で急激に増殖するわけではありませんが、やはり長期間の保存は増殖の手助けになってしまいます。そのため、開封してから数ヶ月経ったものは潔く捨てる勇気も大切です。
お好み焼き粉で増殖するダニは肉眼では確認することができません。そのため、ご自身や家族を守るために出来ることは気をつけたいですね。