思わぬ落とし穴〜調味料アレルギーにご注意〜

今や、食物アレルギーは珍しくなく、その有症率は全体の1〜2%ほどと言われています。また、アレルギーを引き起こす原思わぬ落とし穴〜調味料アレルギーに因となった食物の内訳を見てみると鶏卵が最も多く、牛乳、小麦と続いていることがわかります。

そして、特徴的なのは年齢による変化です。幼少期は鶏卵や魚卵に反応を示しますが、二十歳以上では小麦に反応する割合が高くなっているのです。

決して侮れない食物アレルギーですが、その盲点となっているのが「調味料」です。料理に使われている素材だけに気を取られていると、使われている調味料が思わぬ落とし穴になってしまうことがあることを知っていましたか。

購入前に要確認!調味料に使われている原材料に気をつけましょう

美味しい料理を作るために調味料の存在は欠かせません。でも、その調味料があなたやあなたの大切な人の健康を脅かしているとしたら・・・

鶏卵アレルギーの人に、市販されているマヨネーズは使えないということは比較的、広く知られています。そのため、事前にアレルギーだとわかっていれば、各メーカーから販売されている卵を使わないマヨネーズを使ったり、レシピサイトなどを利用してマヨネーズに代わる方法を参考にすることができます

しかし、どのような調味料もそうですが、原材料の表示を見てアレルギーとなるものが含まれていないからといって、安心しきってはいけません。なぜなら、同じ製造ラインでアレルギーの原因となる原料が使われていることもありますし、場合によっては混入している可能性もあるからです。

あなたがもし、軽度のアレルギーであればこのようなことがあっても、何となく調子が悪いで済むかもしれませんが、重度のアレルギーの場合はアナフィラキシーを起こして命を脅かすことだってあるのです。

症状で苦しまないために、アレルギー対応の調味料を購入することも検討しましょう。最近では、マヨネーズやソースといった一般的な調味料だけではなく、アレルギー対応の焼肉のタレやドレッシング、ブイヨンなども販売されています。また、お問い合わせ窓口を通じて調味料についての情報を得ることができますので、そちらを活用してもいいかもしれません。

大豆を使った醤油や味噌については、発酵過程でアレルゲンがかなり低くなっているので、アレルギーを引き起こしにくい調味料として知られていますが、こちらもアレルギー対応のものが出回っています。ご自身のアレルギーと照らし合わせて、購入も視野に入れるといいですね。

外食時には、さらに用心深く

日常生活を送っていれば、外食をする機会も出てくることでしょう。外だとつい気持ちが緩んでしまうこともありますが、初めてのお店へ行く場合は素材だけでなく、調味料にも気をつけたいところです。

普段使っていないタレやドレッシング、調理場で他の食材が混入する可能性、前に使った食材の洗浄が不十分であったなど、そんなところで!?と思うようなことがきっかけでアレルギー症状が現れることだってあります。

自分、そして大切な人を守るために食材だけではなく調味料についても目を向けてみませんか。

参考サイト

●食物アレルギーねっと

https://www.food-allergy.jp/recipe/guide/seasoning/

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