アレクサンダー陽子さんインタビュー!

今回は、統合医療啓蒙家でありホリスティック療法家でもあるアレクサンダー陽子さんにお話を伺いました。

ドクター家系のご家庭で育ち、小さな頃から体と健康に関する知識を吸収されていった有馬さんは、現在はシンガポールと日本で様々なセミナーを開催されていらっしゃいます。

数多くのクライアントと接してきた有馬さんに、アトピーに関する知識を伝授していただきました。

陽子さんが、アトピーに関する知識を皆さんに伝えるようになったきっかけについて教えてください。

私の親友が、4歳からアトピーで苦しんでいたことがきっかけです。最終的に彼女はうつ病になり死を選ぶことになってしまうのですが、それをずっと側で見てきました。

20代の頃は誰しも綺麗になりたいものですが、顔が二倍に膨れ上がった様子を目の当たりにしたこともあります。そして、後々、彼女の母親がこれまでしてきたことが、ひょっとすると今の彼女を作ってしまったのではないかと感じるようになりました。

私は彼女が治るためには、どうしたら良いのか10歳の頃から考えていました。親や祖父が医者だったこともあり、いろいろなことを教わっていたのですが、ある日、祖父が「ステロイドを使っている限り、治らないよ」という一言に衝撃を受けました。

なぜ、そのような治療法が蔓延しているのか祖父に問いかけたところ、「それをわかっていない医者の方が多いものだよ」と言われたことを覚えています。

どうしたら彼女がこの状態から脱却して、綺麗になることができるのだろうと祖父と一緒に考えていたのですが、ここで最初の壁にぶつかることになります。

彼女の母親に話をしても、子供の言うことだからと取り合ってくれないのです。

皮膚科専門医を探し、良いと言われる先生のところを駆け回る彼女の母親の姿を見て、彼女にとって本当は何が良いのかと言うことを、彼女の母親は知らないのではないかと強く感じました。一般的には、病気について知っているのが医者だという認識ですし、そこに任せていれば問題ないと思われていますからね。

まず、一番大きい落とし穴はそこにあることを10歳の時に知り、絶望しました。

そこから、みんなが自分の体、皮膚で起きていることを知らなければ蟻地獄に陥るということ。そして、ステロイドを使い続けるとその蟻地獄から抜け出せなくなることに気づきました。

ステロイドは70年ほど前に誕生し、ちょうど50年ほど前に全盛期を迎えています。祖父のように、その時すでに警笛を鳴らしている医者もいたのですが、今となってはステロイドが蔓延化し、それなしには何もできないと言う状態になっていますね。

お祖父様は、様々な知識をお持ちで尊敬すべき方だったのですね。

そうですね。祖父は医者でしたが鍼灸にも携わっており、中医学にも造詣が深い人でした。祖父のことを尊敬していたからこそ、自分で様々なことを勉強するようになりましたね。

本も何冊か出版していましたが、祖父が亡くなった時にまだ出版していない本の原稿が見つかりました。今は私が原稿を持っているのですが、それを現代版として書き換えられないかなと考えています。

シンガポールのグッドウッド パーク ホテル内プールサイドカフェにてインタビューさせて頂きました。

アトピーという病態は目で見ることができますが、体の中ではどのようなことが起こっているのでしょうか。

たまたま目についているところが皮膚なだけで、基本的には体の中にアトピーと同じ病態を持っている人はたくさんいます。喘息だったり、十二指腸潰瘍だったりクローン病だったり、これらの治療に使われる薬もステロイドですよね。

要するに、症状が出ないようにすることでしか炎症を止められないと思っている医療現場がすごく多いということではないでしょうか。

私はいつも、「体は間違えない。そして、体はこの生命体を生かすために必ず最大限のことをする。」と言っています。

まず、そこにフォーカスして体を眺め直すことをしなければ、局所だけを見ても一向に良くなりません。ですが、私は決して、症状が苦しくてそれをしのぐためにステロイドを使うことを全否定はしていません。ただ、ステロイドを使うと同時に、原因を除去していかなければどんどん悪化して転がり落ちていくことになってしまいます。

ステロイドで落ちた分、少しずつでも上がってこなくてはいけないですし、体力がつけば上がるスピードも早くなっていきます。

やはり、本音を言えばステロイドは使って欲しくないのですが、たくさんのクライアントを見てきて、心身の痛みや苦しさを目の前にして「我慢しましょう」ということはできません。

しかし、塗ったということを忘れずに、何が起きたかを知っておいた上でそこからもう一回スタートすることが必要です。スタートはいつからでもできるので、それを知っておいて欲しいですね。

食事のプログラムも提供しているのでしょうか?

もちろん、徹底的に改善するプログラムはあります。でも、それを全部やってもらえる人は少ないですよね。あまり面倒だと続かないので、買い物の場所がない等の言い訳をもらったとしても出来ることを提案しています。

食事のプログラムもそうですが、実際に作り変えていく上でやらなければならない基本的なことがあります。例えば、治っていく過程で臓器も強化しておきたいですよね。関係する臓器が元気でなければ脱ステロイドは難しく、反対に病院へ運ばれてしまうことになります。

そのため、半年間は肝と腎を修復することにフォーカスしていくことが大切だと考えています。

私たちの体も少しずつ改善させ、負荷をかけていかないといけないということですね。

そうですね。血糖と一緒で上がったり下がったりすることはあまり好ましくありません。

例えば、ゴムホースにいっぱい水を入れてギュッとするのを繰り返すことと、少しずつ水の入る量を増やしていくのとでは、どちらが長続きするかということに似ていますね。

やはり、少しずつ増やしていったほうが、パンパンに膨れても意外と耐性があります。しかし、増やして減らして、を繰り返すとゴム自体が緩んで、終いには弾けてしまうこともあります。

そうやって結局、倒れて病院に行くケースもあるので、とにかく半年間は薬をやめるための準備をする必要があります。

ステロイドをやめるということは、体にとってかなりのストレスになりますよね。

ステロイドや免疫抑制剤などは特にそうですね。

使うことで自分の機能を支えていた薬ですし、それを急にやめるということは、持っていた太い杖をパッと外されるようなものなので倒れてしまいますよね。徐々に、その杖を小さくしていかなくてはいけません。

私からすると、ステロイドや亜鉛軟膏、モクタールやオメガ3は全て同じです。要するに、体にとっては杖の役割を果たしていて、太さが少しずつ違うだけです。

ただ、オメガ3は杖としては小さいのですが、持続的に摂取する傾向がステロイドよりもずっと高いので、ある意味毒性としては高いと捉えています。オメガ3で治ったという人はすごく多いのですが、元気になったというよりはステロイドのように強力なものではなくて徐々に炎症を抑えたということであり、その事実を多くの人は知らないわけです。

生体は嘘をつかないので、なぜ炎症を起こしているのかが問題です。本来であれば代謝によって外に排出しているところを、自分の容量を超えてしまっているために炎症を起こすという方法でしか解決できないという、ギリギリの生体反応だと言えます。

順番に見ていけば全てに理由があって、アトピーもアレルギーも機序さえ理解すれば本当にシンプルです。

症状を改善させるには、根本から見直す必要があるということですね。

そうですね。とりあえず症状をなくしたいからステロイドを塗るけれど、根本は変わっていないことが問題であり、みんな気づかないですよね。

病態は、ほとんど同じ原因で作られています。特に、この30年、40年で増えてきた病気たちは、どの部分に出ているかというだけの問題であり、それは個人の体質や生活習慣で決まります。

その法則性が見えてくると、「この人がこうなったのは、こういう理由だったのね」と理屈がわかるのですが、改善までには時間がかかるので、中には待てないという人もいます。

元気な人が多少のものを食べたとしても代謝しますが、病気をなんとかしたいと思っているのであれば、元気で病気を吹き飛ばす体になって好きなものを食べられるようにしばし我慢してみることをお勧めします。

そして、私はこのようなことを出来るだけたくさんの女性が、ママになる前に知っておいて欲しいと思っています。やはり、子供にとって一番影響が大きいのは妊婦時代に食べているものですよね。これはすごくインパクトがありますし、何がトリガーになっているのかを知らないことはすごく残念だと感じています。

<参考サイト>

代替医療師VANILLA

https://holistetique-vanilla.com

Eve’s Vanity – エレメントマトリックスを使いこなして真に美しく

http://vanityscase.com

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