アレルギーかもしれないと感じた時、私たちはどうしたら良いのでしょうか。
実は、アレルギーといっても、その経路も原因も様々。詳しく調べるためには、アレルギー検査が必要です。
一般的に、アレルギー検査は皮膚科や内科、小児科で受けることができます。かかりつけ医がいるのであれば、相談してみると良いでしょう。また、最近ではアレルギー科を設けている医療機関もあります。
ここでは、主なアレルギー検査をご紹介します。
血液検査
血液検査では、IgE抗体による即時型アレルギーを数値化することで、アレルギーの有無や複数のアレルゲンについて調べることができます。食物の種類はもちろんのこと、ハウスダストや花粉など身近なアレルギーについて検査が可能です。
アレルゲンがわからない場合は、30項目以上のアレルゲンとなりやすい優先項目があらかじめ決まっているアレルゲンセットを用いて、一度に複数項目を調べることができます。また、特定の食べ物でアレルギーが発生するなど、アレルゲンがわかっている場合は、より検査項目の範囲を狭めて検査を行うこともできます。
近年は技術が進み、少量の血液でも検査ができるようになりました。また、保険適用ができる場合は自己負担も少額で済みます。
検査結果が出るまでは、およそ4日〜1週間程度です。
皮膚テスト
皮膚テストには、プリックテストとパッチテストの二つがあります。
どちらもアレルゲンを直接、皮膚に貼って反応を見るテストですが、プリックテストはアレルゲンと接触してすぐに症状が現れる、IgE抗体を介した即時型アレルギー、パッチテストは翌日以降に症状がみられるIgE抗体を介さない遅延型アレルギーの場合に用いられる検査です。
プリックテストの場合は、テスト用の小さな針を皮膚に刺してアレルゲンを少量入れ、15分後に判定を行います。赤くなったりふくらんでいるなど、発疹の様子でアレルギーの強さがわかります。簡便であり、出血や痛みを伴わないため広く用いられている検査です。
パッチテストは、アレルゲンを付けたフィルムを背中など症状の出ていない部分に貼って48時間貼った状態で過ごしてからテープを剥がし、1週間後まで決まった時間に判定を行います。
幅広いアレルゲンについて調べることができますが、手順が多いことや入浴に制限がかかるなどスケジュール管理に気を配る必要がある検査となります。
経口負荷試験
経口負荷試験は、食物アレルギーが疑われる場合に行われます。
卵や牛乳、ナッツなどアレルゲンと考えられるものを少量から食べていき、30分程度様子をみます。ここで症状がみられない場合は徐々に量を増やしますが、アレルギー症状が現れた場合は試験を中止し、必要に応じて処置等を行います。
試験終了後、問題がなければ帰宅できますが、その後に症状が現れる場合もあるので安静に過ごし、気になる症状があれば試験を行った医療機関へ問い合わせるようにしましょう。
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