見えないからと放っておかないで!布団とダニアレルギーの関係

近年、老若男女問わず、何らかのアレルギー疾患を抱えている人が多いと実感しています。

実際その通りで、厚生労働省が公表しているリウマチ・アレルギー対策委員会報告書によると、今や2人に1人はアレルギー疾患を有していると言われています。

一口にアレルギーと言っても、その原因は花粉や食物など様々ですが、今回は一年を通してその脅威にさらされていると言っても過言ではない「布団に潜むダニ」について取り上げてみたいと思います。

皆さんは、ダニと聞くとどのような印象を持たれていますか?

春先や秋などに野山へ行った際にダニに咬まれた、というニュースを耳にすることがありますが、これはマダニという3ミリほどのダニを指しています。このマダニに咬まれると炎症を起こすだけではなく、ライム病やツツガムシ病など重篤な症状を引き起こす感染症にかかる恐れがあります。

このように、マダニはとても怖いというイメージがあるかと思いますが、実は家の中にもダニは潜んでいて、私たちの健康を蝕む大きな可能性を秘めているのです。

一般的に、家の中で生息しているダニはより小さなコナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニであり、これらはマダニのように私たちを咬んで血を吸うことはしません。だからと言って危害を加えないということではなく、家の中で遭遇するダニは生きているものよりも死骸や糞の方が厄介であり、アレルギー性鼻炎や喘息と言ったアレルギー症状を引き起こす原因となるのです。

布団という場所は、ダニにとっては絶好の住処です。なぜかというと、ダニは高温多湿を好むからです。暖かさを提供してくれる布団は適した環境であり、そこに私たちの汗が加わることで湿気が保たれています。

さらに、寝具は皮膚に直接触れるのでフケやアカなどが付着し、ダニの格好の餌となります。

爆発的に増えていくダニは、除去しなければ死骸も糞も増えていく一方です。

では、どのような対策をすることで、ダニアレルギーを防ぐことができるのでしょうか。

やはり基本は、こまめに掃除することです。普段使っている掃除機でもいいですし、最近では布団専用の掃除機も販売されています。朝起きてから布団をたたみ、シーツや枕を乾燥させるように努めることも効果的でしょう。

布団まるごとは重労働になるので、シーツや枕カバーを定期的に洗濯するだけでもダニの除去につながります。

また、布団に掃除機をかける際にも一工夫。ダニは熱に弱いという面もありますので、布団乾燥機で生きているダニも死滅させることで、一気にダニを吸い取ることができます。日々の忙しさの中で毎日は難しいかもしれませんが、週末ごとに行うことで一定の効果が見られることでしょう。

費用はかかってしまうのですが、ダニを通さない工夫が施されたシーツも販売されています。その効果やコストはメーカーによりますが、すでにアレルギー症状で悩んでいる場合は検討してみてもいいかもしれません。

睡眠は私たちの基本です。すでにアレルギー症状を有している方もそう出ない方も、快適な眠りのために一手間加えてみてはいかがでしょうか。

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